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昨日、こんなツイートをした。

何々ホールディングス、というのが持ち株会社。この会社は利子や配当だけを受け取るから、税率50%のところを20%にできる(たぶんな数字)。大企業は利益をすべてこのホールディングスの配当、利子などに変換している。資本が激しく金を吸い上げるので、労働者は一方的に吸い上げられるだけになる

金があるところに金が集まる、という。
ブラックホールのようなものだ。集まれば集まるほど引力が強くなる。

そういう仕組みを政治や法律が追認してきた。
なぜかといえば、企業は選挙の組織票を持っているからだ。だから、開票率ゼロ%でも当確が出る。もちろん企業は献金もしている。大企業の意向が政治を動かす。

その結果、金が金を呼ぶ引力を強め、最大効率に最適化するシステムができ上がっていく。
そのシステムを強化した人間、組織に金が入るようになっている。

しかし、その過程でこのシステムの推進者たちは、その手段として信用経済を膨らませるだけ膨らませてきた。

ギリシャやイタリアが自己破産したら、この膨張したゲームは終わる。巨大な連鎖倒産が始まる。
だから、世界中がこれらの国が破産しないように気を揉んでいる。

だが、引き延ばしたところで、いずれこのゲームは終わる。
それまで10年持つのか、20年持つのか。
僕はさほど長くないように思う。

このゲームの膿みが溜まったコブがもう一つある。

日本の原発だ。

「原発再稼働しないと経済が立ち行かない」と言っているのは、電力の価格ではない。原発の電力が高くつくくらい政府や財界だってとっくにわかっているだろう。

そうではなくて、今まで大きな資産に数えていた原発54基が、すべて何十年も面倒をみないといけないお荷物、負の資産になってしまうことだろう。

僕は経理、会計というと、鳥肌が立ちそうなくらい苦手だが、エネルギーという根幹産業の資産プラス100がマイナス100の勘定になったときの200の落差、その衝撃くらいは見当がつく。

それは将棋や碁で言ったら「投了」だ。
日本経済は終わる。

(反原発の人はそこまで先を見ているだろうか?)

……にも関わらず、僕は再稼働に反対だ。

僕は経済が終わったらどうなるんだろう? 
経済が終わったらどうする? 

と最近何人もの人に聞いてみたけれど、言葉は空を切るばかりで、話の歯車が噛み合ったことが一度もない。

答らしい答もないし、議論にもならない。質問の意味がわからない、という反問もない。

文字通り相手の頭の中で空を切っている。

経済とは文字通り空気のような存在なのである。
経済がなくなったらどうなるか? 「死ぬ」というような答が出て来るのだろうか。

たとえば、野原で摘んだ野草や芋を自分で食べる。
これは経済ではないだろう。
海で採った海草や、魚を食べる。これも経済ではない。
家庭菜園は、種や苗をどこかで買って来るという点では経済だが、小さな経済だ。
主なる恵みは太陽と雨から来る。

考えをつめていくと、このように自然とアクセスすること。その恵みで生きることが経済から離れることになる。

今日では、しかし、野原の恵みも誰かが所有権を主張するかもしれない。
漁業権もあるから、海草や貝も勝手にとってはいけないかもしれない。
菜園の野菜だって、種の自家採取は例外的なものになりつつある。

自然の恵みも法律の規制が分断して、その分断から経済が生まれる仕組みになっている。

こういう経済そのものに根本的な疑いの目を向けて、経済に頼らない生き方を考えなければいけない。
あるいは、新しい〈経済〉というものを生み出して行かなくてはいけない。

原子力発電は止めたほうがいいし、いずれ止まるだろう。しかし、日本の古い経済はその時点で崩壊する。
それはどういう事態なのだろう、と考える人がもう少し増えたほうがいい。

そうでなければ、そのショックに耐えられない。
シフトは今すぐ始めないといけない。
むしろ、今では遅いくらいだ。

世の中の支配者層は、経済、つまり金の信用が収縮したら、次は軍事、エネルギー、食糧、情報、医療といったものが現物としての価値を持つと知っている。
経済が崩壊したときのために着々と準備を進めている。
それに備えず、金だけに目がくらんでいるのは資本家でも下のほうだ。
そして、日本は経済という種目を失えば、他のすべてにおいてイニシアティブを持ちようがないだろう。

だからこそ、生き方をシフトしないといけない。
支配者層が考えるゲームからドロップアウトしないと。

単純な自給自足は多くの人には無理だ。もっとつながりや知恵がいる。
そういう知恵やつながりを掘り起こそう。

そのために、お前は何をやっているんだ? と聞かれたら、その答はSBAだ。
医療から健康を取り戻す。身体内の自然の恵みをいちばんよく受け取れるようにする。
そうすれば医薬品という経済はもう要らないことがわかるだろう。

この時代の抑圧から心身を解放して、自分自身を癒す知恵を広める。
健康保険制度の崩壊や、放射能障害の拡大に備える。
そういう準備を整えた。

経済の時代が終わったときの設計図の一部だ。

それが理解されるかどうかはわからない。理解されれば働くレベルまでの整備は終えた。

経済の終焉から再生するには、もっと多面的な設計図がいる。
それは僕の手に余る。

もっと多くの人に考えてほしい。

最後にあなたにも問おう。

経済が終わったらどうなるんだろう? 
経済が終わったらどうする? 

経済の時代の終わりに

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