昨日、訳あって戸田の工場街、倉庫街を歩いているときに、スケール・メリットという言葉を思い出した。

今では当たり前過ぎて使われなくなった言葉かもしれない。会社など規模が大きくなればなるほど、合理化によってコストダウンし、利益を出すことができる。
ところが、いまはそれが激しい競争なので、利益をあげるより価格の押し下げに働いているように見える。

その価格破壊についていかなくてはいけないのが零細だ。

スケール・メリットではなく、スモール・メリットというものをもっと活かせないないかな、と思う。

僕はもともと物書きだから、SBAでも、相当のメールのやりとりをしている。
それも定型的なものはごく一部で、あとは相手に合わせて、また相手から来たメールに合わせてお返事を書いている。
カウンセリングというほど堅苦しいものではないが、あれこれ症状を緩和しそうな生活上のアイデアを出したり、本を勧めたりしている。
質問にも答えている。

せっかく書いていい内容だと思っても、クライアントのプライバシーを厳守しないといけないので、右から左に何かに引用、流用、紹介できるというものでもない。
一回使い捨ての原稿に近い。
たいへん贅沢だと思う。

こういうこともスモールだからできる。
大手企業のどこまで読んでもわからないヘルプとか、かゆいところに手が届かない定型文とは違う。

こういうスモール・メリットにもっとみんな自信をもてばいいと思う。また消費者の皆さんももう少しそういうサービスの評価を上げたほうがいいように思う。

そうでないとみんなスケールに吸い上げられて、資本家以外はすってんてんになってしまう。
それなら誰もが資本家になればいい的な本も出ているが、資本家こそより弱肉強食。弱い資本家はいずれ大資本に食われてしまう。

競争や弱肉強食の原理でなくて生きて行ける世界が日本に残ればいいと思う。

え、SBAに人がいっぱい来て、メールを書ききれなくなったらどうするか?
人数を制限するか、メールを短くするか、速く書く努力をするか、どこかで詰める。
その他にもいろいろなやり方があるだろう。

機械的になることはない。
人として一人一人見て行く。

まあ、でも今のところ全然心配ないから!
ぜひ今の内にお申し込みください。

スモール・メリット