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jugemのブログにアップしようとしたら、強力にプロテクトがかかっていたようなので、こちらにあげます。

具体的な表現がこんなにすごい壁に打ち当たったのは初めてです。

ますますネズミ関係が嫌いになりました。

 

 

【チューチュー・デートは0点/結婚の4つの試練】

チューチュー・デートはよくない、という論旨ですけれども、まず鼠遊園地は、最高峰のエンターテイメントである、ということは認めなくてはいけないでしょう。
(鼠遊園地はあるテーマパークのことです。NGワードらしく実名では上げられないのです)

しかし、デートはせいぜい若いうち、1年に1,2回にしておいたほうがいいのです。
それ以上ハマるようだと先が思いやられます。

鼠遊園地は至れり尽くせりで、人が楽しむ環境を作り出してくれます。
いわば工場で工業製品が作られるのと同じように楽しみが生産されるのです。
どんな人でも楽しめるように作ってあるのだから(楽しくない人もいるが)、そこで楽しむことに何の芸もありません。

だいたい数分のアトラクションに1時間も待つ、というのが僕には信じられません。
しっかりお金を払うのに待たされるのはいやですね。

並ぶ人から見れば、バカバカしくないのだと思います。
これだけおおぜいの人がおとなしく並んでいるからには、並ぶ値打ちはあるに違いない、とお互いを見て思っているに違いないのです。

僕も若い頃、人でごった返した海水浴場に行くと、何か楽しいような気がしました。
逆に海の家もないような人のまばらな海岸は何かさびしかった。

今は誰もいない海岸で浜辺を歩くだけでも楽しいのです。

新宿や渋谷のような雑踏、盛り場もできれば避けたくなりました。
盛り場、というのは、盛りがつく、犬が盛る、というのと同じ盛りなんだな、とあるとき気がつきました。

ざわざわしてなんか興奮する。面白いことがありそうな気がする。

若いときは、そういうところに何かありそうな気がするものです。
鼠遊園地も、人気があるからますます加熱して楽しい気分になるのでしょう。

若いときは人は尖った強い刺激を求めます。
成熟するにつれて、淡い小さな刺激からもしみじみとした喜びを感じられるようになります。

だから、若いときに興奮を求めるのは仕方ありません。しかし、そういう気分でわさわさしているだけでは、恋人たちは成熟しないのです。

なんとなく、おつきあいってこういうものかな、デートってこういうものかな、セックスってこういうものかな、と思って、それらしいことに参加しているカップルは、成熟しないままに、なんとなく結婚してみたりするでしょう。

ところがそこに数々の試練が待ち受けています。

まず第一の試練は、結婚式前後です。

鼠遊園地では、二人きりでせいいっぱいおしゃれしていたものが、相手の親やら親戚やら、泥臭いものがぞろぞろと出てきます。
相手のご両親にも気に入られなければなりません。
彼が両親とあなたと同時にいるときに、どういう態度を取るかも初めて知ることになります。
いろいろな思惑の中で、結婚式について、場所、日取り、費用、その他、じつにさまざまなことを決定しなければいけません。
鼠遊園地は、ヴァーチャルなスペースだから、せいぜい、どうアトラクションを回るかくらいを決めればよいでしょう。
しかし、ここで初めて意見の食い違いに出会うかもしれません。
相手が投げやりだったり、強引だったり、自分の趣味と違ったり、考えていることが雑だったりすることを初めて知るかもしれません。

さらには相手のことをじつは何も知らなかった、ということに気づく可能性もあるのです。

成田離婚するカップルは、二人きりの旅行で、どんな激突があるのでしょう?

そういう相手の欠点や、本当の姿をあらかじる知る機会は鼠遊園地にはありません。
夢の国だからです。

第二の試練は、日常生活です。

今は世の中厳しいものです。
彼の帰りはいつも遅いかもしれません。
帰ってきても、仕事で疲れているかもしれません。
イライラしていたり、何か気がかりなことがありそうかもしれません。

あなたも仕事しているかもしれないし、慣れない家事や近所づきあいで聞いてもらいたいことがあるかもしれません。

そういうときに、お互いに相手に甘えるつもりだと、相手が自分のことばかり言っていると爆発してしまうかもしれません。

相手のことは、いろいろな場面で出会わないとわからないものです。
結婚前は、話題が携帯から流れてくるニュースとか、そんなのばかりでも済むでしょう。
でも、それでは相手のことを知るきっかけは少ないでしょう。

デートは楽しさだけで測ってはいけません。

デートでは、

相手のことを理解することができます。
相手に自分のことを知ってもらうことができます。
二人の違いを理解して、いちばんいい接点の持ち方を探すことができます。
次第に大切な深いことも話せる関係を作っていくことができます。
そういうだんだん深くなっていくプロセスがないと関係は成熟しません。

そして、何か大きな話題がなくても、話しているうちに面白くなってくるように息を合わせられるようになるでしょう。
それから、話題が途切れたとき、沈黙の時間があるときにいい感じかどうかはとても大切。
沈黙が流れると気を使って、なんとか話題で埋めようと頑張るようではしっくりしていないのです。
二人でぼーっとしていても、リラックスできる。
なんか楽しい。
それが理想です。

いつまでもダラダラといっしょに居られる相手は、結婚しても安心です。
楽しいけれども、用が済むと気を使って疲れてしまうような相手は遊び相手にとどめたほうがいいでしょう。

ふだんのデートで、そういう関係を深めておけば、疲れているとき、言葉であれこれ言い合わなくても、お互いに癒し、和むことができます。

忙しい日常生活の合間で心を通わせ合うには、デートのときに練習しておかなくてはいけません。
あなたがそのように誘導するのです。

第三の試練、それは妊娠・出産です。

妊娠中は、男には体験できない特別な期間です。

それを楽しく喜びを持って過ごせる人は、健康でとても賢く、女性としての自信を持っている人と言えます。

妊娠中の体感は、千差万別のようです。
だから、「みんなはどうなの?」という平均値は、参考にはなってもそれ以上ではありません。

鼠遊園地では誰もがほぼ均質の体験をしますが、妊娠ではたった一人の体験をするのです。

自分が感じていることをそのままに受け取らないといけません。

妊娠・出産は病気ではありません。
動物病院に産科はありませんね。
自然のままに生きれば生まれるのが子どもです。

しかし、ペットも年々過保護化しているので、そのうち産科ができても不思議ではないかもしれません。

つまり、妊娠中にさまざまな困難が生じるとしたら、それは人工的な環境によるものなのです。
心理的な不安や恐怖も悪い影響を与えるでしょう。

自分が生きていることの本質にどーんと腰を据えているかどうか、問われる期間であると思います。

第4の試練は子育てです。

鼠遊園地では、全て自分の周囲の環境を整えてくれていましたが、今度は自分が赤ちゃんにとっての環境になるです。
鼠遊園地では、全て自分が主人公でしたが、子どもが赤ちゃんのうちはあなたは脇役に回らなければなりません。

生まれたばかりの頃は、夜中に三時間おきくらいに起きて、おっぱいを欲しがって泣きます。
単純なことをいうと、そういうことに対応しないといけない。

黙って、と言っても泣き止むことはないですから。
言葉を持たない生き物の要求に答えてやらなければいけません。

この主人公から脇役へのシフトを上手に行えるかどうかも、女性としての賢さが問われる場面です。
シフトできないと、ブルーに、あるいはヒステリックになってしまいます。

このときに、パートナーがどれほどあなたの状況に寄り添ってくれるか、ということでも気分はずいぶん違うでしょう。
そういう目で今の彼氏を見てください。

*

女性はこのような試練を経て、成熟していくのです。

おわかりでしょうか?

女性は恋愛中も、というより、恋愛を通じて個人として成熟していかないといけないのです。
そこでシミュレーションを済ませておかないと、誰かといっしょに暮らし始めたときに、試練を乗り切るのに要らざる苦労をしないといけません。
鼠遊園地は、個を埋没させる楽しさ(つまり「誰でも楽しめる」空間であることにおいて)なのです。
自然な場所、たとえば、海辺にいけば、貝や石を拾ったり、泳いだり、魚をとったり、スポーツをしたりいろいろな楽しみ方があります。
そこに個性的な体験が生まれますが、鼠遊園地にはそれがないということです。

チューチューの悪口が目的ではなくて、女性の幸せには個であることはとても大切だ、と言いたいのです。

ともすると、個であることを抑えたり、ただ大勢に従っていることが女性らしさだと思われている面があります。
しかし、そこから人生を組み立てるのはとても筋が悪くて苦労することになるでしょう。
*僕が『愛のワークショップ』をする意図が少しずつ伝わってきたでしょうか?
愛を成熟させたいあなたは、ぜひ参加表明を!

3月14日、愛のワークショップの詳細はこちら http://kokorogadaiji.jugem.jp/?eid=244

 

【チューチュー・デートは0点/結婚の4つの試練】